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日本の写真家・橋本剛志の作品集『Tokyo Stream』。1977年福井県生まれ、現代日本を代表するフォトグラファー、ホンマタカシに師事した後に独立。こちらは、2023年に刊行された作品集で、雨が降る夜の東京の街を行き交うタクシーをモチーフに撮影されたイメージで構成された作品集。同年夏には池袋・西武でも展示が行われました。その際のアーティストステイメントより「かつて世界有数の水の都市だった東京。しかし運河や池の多くが埋め立てられた今、水の気配は地下深くに隠れ、表面に建つ建造物の様相は大きく変わってしまった。それでも雨の日の夜には、都市を映すアスファルトの雨水と、土地に刻まれた記憶、そして夜の闇が生む混沌が混ざり合い、都市全体がひとつの生き物のように躍動し始める。すると、かつての水の都市東京の反映が、僕の目の前にイメージとなって現れる。濡れた路面に伸びる幾筋のもテールランプ。その光の束はまるで川の流れのようで、その川面を行くタクシーはこの街が江戸と呼ばれていた時代の渡し船を思わせる」。