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本書は、1972年以来5年間に渡って、合計第10号まで刊行された写真同人誌『地平 / Chihei』の第7号。5号発刊から1年の空白期間を経て刊行された一冊です。1970年前後の『Provoke』に触発されて、「写真とは?」「撮る行為とは?」と自問自答を繰り返し、さらにはカメラ雑誌に拠らない作品の発表(オフマガジン化)を模索していた写真家たちが、自らの手で写真集やZineのようなスタイルで雑誌形態の作品集を刊行するようになった70年代。その中でも、メンバーの努力と5年の継続で、群を抜くクオリティーの高さで、高い評価を誇ったのが『地平』。大阪写真専門学校(ビジュアルアーツ専門学校・大阪)の教員だった百々俊二、黒沼康一らを中心メンバーとして、毎号数名のメンバーが作品を発表していくのですが、本号は、作品集『Boy』でも知られる中川貴司の特集号となっており、36ページまで中川の作品が掲載されています。