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日本の写真家・高橋宗正の作品集『津波、写真、それから / Tsunami, Photographs, and Then』。東日本大震災後に、自分に何かできないかと東北に向かった高橋は、現地で震災で流された写真を持ち主に帰すというプロジェクト「思い出サルベージ」に参加します。高橋は、20代の頃に父を自殺で失っていますが、その時写真家の本能で、父の現場にカメラを持っていて撮影するという行為を経験しています。そこで「写真を残す」ということの意味を身に沁みて実感しており、高橋はこのプロジェクトに没頭していきます。そして、それでも持ち主にお返しできないような損傷の大きい写真の処分を検討しているうちに、それを展示として多くの人に見せる「Lost & Found」プロジェクトが生まれました。これは赤々舎ギャラリーを皮切りに、欧米さらにはアジアでも巡回した大展示となり、高い評価を受けることとなりました。そんな5年近くのプロジェクトの一連をまとめた一冊が本書になります。