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日本を拠点に世界各地で展覧会を行っている日本の写真家・山本昌男(1957-)の作品集『空の箱 / A Box of Ku(Signed)』。本書は、山本の名を世界へと知らしめた1st写真集となり、アメリカの出版社「Nazraeli Press」からリリースされました。サイズや質感が山本の写真の大きな特徴ともいえますが、本書では作品を複写して構成されています。「空の箱」は1993年から個展にて発表されている活動初期のシリーズで、写し出されているのは、ランドスケープや花、木々など日常の断片ともいえるイメージでありながら、絶妙な構図、手法としての色調により、独特の詩情が立ち上がっています。以下、中村浩美(東京都写真美術館学芸員)の解説より。「彼の写真は、たった一枚でも、数百枚でも、ともに同じ空気感をともなって存在する。場所も、撮影年月日も、エピソードも、何ひとつ記されぬまま、ただ蓄積されていく断片的なイメージは、それでも観る者の内に、沸々とある感情を呼び起こす」。小冊子付。写真家サイン入り。