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イスラエル出身で現在はニューヨークを拠点に活動するアーティストであるロナ・イェフマンの作品集『Let It Bleed』。「ジェンダーの自由化」が叫ばれる近年において、最も見るべき貴重な一冊と言えるかもしれません。カバー写真を飾るのが、作者の弟であるジル。本書は、ロナとジルの10数年に渡るコラボレーションであり、ジルが、女性へとなってゆく過程を、愛を持って記した貴重な記録でもあります。「女性になりたい」と打ち明けられてから始まった二人の旅は、時に混乱、衝突を招き、「失望」しながらも、その壁を乗り越えて「希望」へとつながります。その間の肉的的・感情的変化を様々な表現手法で描写し、ジルの主張を尊重して、家族として受け入れていく過程が素晴らしく描かれています。そこにはやはり家族としての深い絆がありました。何とも愛と勇気に満ちた名著です。500部限定。