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日本を代表する写真家である荒木経惟による『写真への旅(Second Edition)』。本書は、1970年に写真誌『アサヒカメラ』にて1年間・全12回を連載した「荒木経惟の実践写真教室」をまとめたもので現代カメラ新書の13巻目として発行されました。倉敷、静岡、神戸、札幌、米子、広島、名古屋、仙台、そして東京と、荒木が先生として呼ばれ、現地の写真同好家や高校生らと行った、文字通り写真教室から、アッジェにオマージュを捧げながら深瀬昌久と新宿で撮影を行った回などがあり、荒木のテキストが中心ですが、荒木や深瀬が撮影した写真や、荒木が評価した生徒の写真を掲載。米子の回では、植田正治と荒木のツーショットなどもあり、被写体としても荒木はしばしば登場します。各地での回想を挟みながらも、各回で人物、女、風景など荒木の写真論が展開。砕けた調子で書かれていても、「相手と自分との関係、私現実を複写することが写真なのである」(本文より)、と荒木の写真に対する思想が随所に散りばめられています。第2刷。