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日本を代表する写真家のひとりである緑川洋一の写真集『大阪懐古 -半世紀昔の庶民の町-』。生涯親交を深めた山陰が誇るアマチュア写真家・植田正治と並び、山陽を代表するアマチュア写真家・緑川洋一。岡山県に生まれ、歯科医を営みながら、見下ろす瀬戸内海をモチーフに、美しいランドスケープを追い続けた写真家です。多重露光やソラリゼーションなどを駆使した幻想的なカラー作品をして「色彩の魔術師」と評されました。代表作『瀬戸内海』は、1962年に美術出版社より刊行されており、大判にグラビア印刷が施されたモノクロからカラーが織り交ぜられ、金子隆一監修の『The Japanese Photobook 1912–1990』でも紹介されるほどの名著ですが、こちらは78年に国際情報社から出版されたカラー図版のみで構成された一冊。額装用特別観賞用に付録された図版4葉も収録されています。