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アメリカの写真家アレック・ソスの写真集。トレント・パークらと並びマグナム・フォトの次世代を担う写真家として知られ、自身のレーベル「Little Brown Mushroom」からも意欲的に作品を発表し、現在の写真界をリードする存在であるアレック・ソス。スティーブン・ショアーらによって確立された原風景を通じて文化・本質を描写する現代アメリカ写真の作風を継承しつつ、ユニークなコンセプトを織り交ぜ、ドキュメンタリーとコンセプチュアルが奏でる独自の世界観を創造し、これまでに「Sleeping by the Mississippi」「Niagara」を始め、数々の名作写真集を発表しています。本書は、ソスの初期時代にあたる90年代後半に撮影された作品で構成された一冊。20代後半時にコマーシャルラボで働き、プリント作業に明け暮れていたソスが、自身で写真を撮り始め、暗室にこもって焼いていたという頃の図版の数々。現在のソスの写真に比べると、どことなく若さと初々しさに溢れていますが、現代の作品にも通じる人々と地域のドキュメンタリーが、優れた編集・構成を通して表現されています。