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日本を代表する写真家のひとりである長野重一(1925-2019)の作品集『遠い視線 / A Strange Perspective in Tokyo』。名取洋之助のもとで、『岩波写真文庫』のスタッフとして約60冊の写真撮影を担当した後フリーとなり、「東京」を舞台に、戦後の経済成長期の「東京」をユーモア溢れる視点で描写。フォト・ジャーナリストとして地位を確立するも、その後は映画やTVCMなどコマーシャルな世界へと軸足を移し、自身の作品の発表は少なくなっていきました。しかし、80年代に入ると再びカメラを片手に東京の街を彷徨い始め、都市空間ならではのシリアスかつユーモラスな模様を撮影。その一連は、作品集『遠い視線』(1992)として発表され、第11回伊奈信男賞を受賞するに至りました。本書は、その長野の代表作で、縦40cmを超える大判の作品集。2002年には蒼穹舎・大田通貴の編集で、ワイズ出版より改訂増補版『遠い視線 / Distant Gaze』も刊行されていますが、こちらは初版本です。