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こちらは、日本大学芸術学部写真学科学生会より刊行された評論誌『フォト・クリティカ』の創刊号。本書のあとがきに記されており、東京綜合写真専門学校の重森弘淹も、70年代に評論誌『写真批評』を刊行した時に述べておりましたが、写真作品に比して、研究資料や批評誌が圧倒的に不足していたことが刊行のきっかけであったようです。収録内容は、●特集より その1. 海外の写真作家たち(上)より「Eugene Atget」(岡田隆彦)、「Moholy Nagy」(大辻清司)、「Robet Capa」(小林祥一郎)、「Richard Avedon」(寺山修司)、「William Klein」(中平卓馬)。その2. 写真は何であったか(上)より「映画における写真の立場」(岡田晋)、 「モード写真とは何か」(堀内誠一)。その3. 批評家における諸問題より「クリティークの〈立場〉を問う写真のリアリズムについての小論」(重森弘淹)、「写真批評の価値基準について」(伊藤逸平)、「Christ Game to Save Sinners」(大松誠二)、●Essayより「非条理にあふれた時間」(高梨豊)、「振幅がもたらす個人的立場」(深瀬昌久)、●書評より「奈良原一高『静止した時間』」(矢野亮吉)、「東松照明『日本』」(柳本尚規)。