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日本の写真家・定形和衛の作品集『在郷(ぜえご)/ Zeego』。1930年群馬県前橋市生まれ、中央大学商学部卒業。1958年頃より写真を始め、70年代半ばに『アサヒカメラ』で掲載された作品をベースにまとめられた写真集が本書になります。版元はのら社。現在も第一線で活躍する日本を代表する写真家・北井一夫が代表を務め、大崎紀夫が編集を担当。『パリ』(木村伊兵衛)『三里塚』(北井一夫)『瞽女』(橋本照嵩)『温泉芸者』(平地勲)『いで湯の女』(宮寺三朗)など、70~80年代にかけて数々の名著を刊行しています。本書も、のら社作品らしく、定形が生まれ育った田舎町(在郷)である前橋や、現在暮らす浦和の郊外などで撮影された、いわゆる味わい深い「田舎の風景」がメインです。戦後の高度経済成長下で、失われつつあった日本の原風景が丁寧に記録された一冊でもあります。