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20世紀を代表する写真家・荒木経惟が特集された雑誌『Switch 3 March 1992 Vol.10 No.1』。「量が質をつくる」。スポーツやビジネスの世界ではよく言われる言葉ではありますが、森山大道も自著で同じようなことを語っていましたし、荒木経惟に至ってはこれまでに発表してきた写真集やエキシビジョンを見れば一目瞭然です。この圧倒的な「量」こそが、荒木経惟という写真家の多面的な魅力を作ってきたことは間違いありません。90年代頃より「写狂人」、そして近年は「写狂老人」と題して、日記のようにその年に撮影した写真を発表してきましたが、こちらは雑誌『Switch』の1992年3月20日号(通巻54号)で、荒木経惟特集。表紙のポートレートは操上和美によるものですが、陽子亡き後の荒木は、どこかおとなしく寂しげです。本書では「写狂人日記」「秋桜子」「'91 Last Shootung 桐島かれん」などが収録されています。