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アメリカの作家で写真評論家としても名高いフィリップ・ジェフターによる作品集『Photography After Frank』。ニューヨーク・タイムズのライターとして、またロバート・メイプルソープの才能を見出したサム・ワグスタッフのバイオグラフィーなども発表しているフィリップ・ジェフター。本書は、そのタイトルの通りロバート・フランク(の『The Americans』)後の写真の歴史をまとめた一冊です。1958年そして59年に発表され、当時はアメリカ人からも批判を受けたフランクの「アメリカ人」。それが写真関係者を中心に「新たな潮流」として認められはじめ、フリードランダーやウィノグランドといった「コンテンポラリー」な写真家に「ソーシャル」に引き継がれ、さらにはエグルストンやショア、そしてスターンフェルドらによってカラーとしても引き継がれていきました。そして、ゴールディンら「プライベート」な要素も加えられながら、21世紀にはライアン・マッギンレーがその歴史を受け継ぎながらも新たなスタイルを築いていきます。そんなアメリカ写真の歴史がまとめられた貴重な一冊です。テキストは英語。全223ページで写真図版は約50ページ。