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カナダ・モントリオール生まれの写真家ロバート・ポリドリの写真集『Zones of Exclusion』。ポリドリは、フィルムメーカーのジョナス・メカスのアシスタントして働き、1970年代にはアバンギャルドな映像制作に多数携わった後に写真を勉強し、現在ではヴァニティ・フェアやニューヨーカー等の雑誌で活躍しています。本書は、名作『Havana』の次に発表された写真集で、チェルノブイリ原子力発電所事故後、住民が避難し空虚となった現ウクライナのプリピチャと廃墟となったチェルノブイリ発電所を撮影した写真集です。その場所・その時に流れるmoodを独自の審美眼により、計算された構図と美しいカラープリントで演出するポリドリの魅力が堪能できるとともに、人間が犯した取り返しのつかない罪の重さを考えさせられる、芸術とジャーナリズムが交錯する作品です。