一時間の恋 / The Hour of Love -アンダーグラウンド演劇公演 = No.9 / Underground Theatre Scorpio Experiment = No.9-

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戦後日本を代表する写真家・石黒健治が2018年に上梓した『青春　1968』という写真集は、1968年の芸術・芸能・ファッション・カルチャーの時代性を物語るアーティストのポートレートが収録されていますが、P138-P139に、当時20代後半で「コム・デ・ギャルソン」を立ち上げる前、スタイリスト時代の「川久保玲」の肖像が掲載されています。石黒健治と川久保玲との接点は、アングラ・ヒッピー・フーテンが集まる「新宿」という街の基点であった「新宿文化アートシアター」及びその地下にあった小劇場「アンダーグラウンド蠍座」であり、蠍座での公演「スラビークの夕食」及び、本作「一時間の恋」のスチールを石黒が担当し、衣裳を川久保が担当しています。川久保は、仕事で必要な洋服が見つからないことで、自らデザインした服を作り始め「コム・デ・ギャルソン」を立ち上げたのが1969年になりますので、本作を機に刊行された本カタログは、「スタイリスト・川久保玲」の貴重な記録集でもあります。

＜Related Artists＞ 川久保　玲 / Rei Kawakubo、石黒　健治 / Kenji Ishiguro
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少イタミ