Google Translate
日本の写真家・山村雅昭(1939–1987)の作品集『Monochrome 写真集 山村雅昭の仕事』。大阪に生まれ東京で育った山村は、日本大学芸術学部在学中からワシントンハイツの子どもたちを撮影し、雑誌コンテストを通じて早くから注目されました。その後、暗闇の中で植物の形態をとらえたシリーズ「植物に」で第1回伊奈信男賞を受賞し、強いモノクロ表現で国内外から高い評価を得ます。一方で、後年には『花狩』に代表されるカラー作品にも取り組み、光や色彩の揺らぎを繊細に扱う表現へと領域を広げました。本書は、初期のスナップから植物の連作、ネイチャーを題材とした仕事まで、多様なシリーズをモノクロームの基調のもとにまとめた一冊で、編集は妻の山村千恵が担当しています。深い黒と鋭い光が交差する緊張感を保ちながら、時期ごとの試行と視線の変化が静かに浮かび上がり、山村雅昭という写真家の軌跡を立体的に辿る構成となっています。