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日本の写真家・冨田祐幸の作品集『そこの街角』。1958年福岡県・博多生まれ、80年代初頭よりフリーランスとなって以降、戦後日本を代表する写真家で『ある日ある所』(1958)『桂 / KATSURA』(1960)『シカゴ、シカゴ』(1969)が代表作で知られる石元泰博に師事して写真を学んだという冨田祐幸。本書は、1990年よりアイピーシーより刊行されたファースト・ブック。以下、本文(帯)より「ふとした人生の巡り合わせで、東京へ出ることになった。最初の住まいは、川崎の会社の寮である。それから都内を転々と移り住み、最終的には二十五歳の時、現在の柴又に居ついた。そうするうちに、私はひとり柴又の延長線になる上野、浅草界隈を歩き出した。ただ、気の赴くままに家を出る。何の考えもなかった。自分の気持ちを開放させきれない日頃のけだるさやうずきを癒す散歩のようであった」。