Google Translate
ブラジルに生まれ、フランスを拠点に活動を続ける写真家セバスチャン・サルガドの写真集『Autres Ameriques / Other Americas(First Edition)』。近年、ヴィム・ヴェンダースが監督を務めたドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド---地球へのラブレター』(英訳:The Salt of the Earth)も上映されたサルガド。70年代にエコノミストのキャリアを捨てて、フォト・ジャーナリストに転身し、ルーツである南米を中心に、過酷な自然・労働環境下に生きる人々や移民・難民などの取材を続け、82年にはユージン・スミス賞を受賞、90年代以降はアジア・アフリカなど舞台を世界に広げ、「報道写真」のみならず、環境保護を訴えるような「自然写真」へも精力的に取り組み、壮大なプロジェクトを重ね続けているサルガド。本書は、現在では再版されているサルガドの処女作「もうひとつのアメリカ」。北米に比して、厳しい環境で生きる中南米の人々の実情を描写した作品集で、Claude NoriによるフランスのContrejourからの一冊。