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日本の写真家・橋口譲二の写真集『自由 / Jiyu(Freedom)』。「社会」「人々」との対話を通じてメッセージ性の高い作品を数多く残してきた日本を代表するドキュメンタリー写真家・橋口譲二。ベルリンの壁崩壊前後から当地を訪れては都市・人々の変容を追い続け、国内では「不良」「若者」「父」「職」などをテーマに、対象と真っ正面から向き合い、内的メッセージの肖像を通して発し、現代社会への提言を続けています。本書は、80年代前半にロンドン、リバプール、ニュルンベルク、西ベルリン、ニューヨークを旅した後に「自由」という得体の知れないものの正体を見つけるために、再びベルリンへと向かい過ごした時分に撮影された一冊で、デザインも同スタイルの『疾走』の続編的作品集。ベルリンに生きる若者たちが追い求める「自由」の裏側にある過酷な生活や厳しさ・辛さ、そして「個(人)としての存在」の必要性、一方で、手軽にお金と自由が手に入れられる豊かな国・日本と、その「個(人)の存在の乏しさ」の対比を通じて、私たち日本人に必要な「何か」を問う意義深い一冊。