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アメリカの女性アーティスト、ハンナ・ウィルケ(1940-1993)の作品集『Hannah Wilke A Retropsective』。ニューヨークで生まれ、フィラデルフィアの美大を卒業、60年代は高校の教師として、70年代以降は美術学校でアートを教えたウィルケ。60年代から作品も発表していたウィルケは、フェミニズム・アートの先駆として知られ、彫刻、絵画、集成、写真、演奏、インスタレーションなど様々な表現手段を用いています。乳がんに侵され52歳で亡くなりますが、病魔に侵されてゆく自らの姿を撮影し、写真集『イントラ・ヴィーナス』を発表するなど、晩年まで自身の思想を作品化していました。本書は、ウィルケの死後、1998年にコペンハーゲンにて開かれた展覧会に合わせて発行された作品集で、女性器を模した彫刻作品からイントラ・ヴィーナスまで、女性としてのセクシュアリティやエロティシズムを表現し続けたウィルケの作品を、60年代から90年代まで回顧的に紹介した一冊です。