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日本の写真家池宮城晃とその長男拓による写真集「沖縄返還 -1972年前後-」。1949年沖縄県・那覇市に生まれた池宮城晃は東京の写真専門学院で報道写真を学んだ後、毎日新聞社の報道カメラマンとして活躍したフォト・ジャーナリスト。本書はタイトルの通り1972年の本土復帰前後に撮影されたものから、復帰後の80年代初頭までの沖縄の変遷を記録した図版で構成された一冊。新聞社の報道写真家だからこそなしえた、米軍の内側・外側が近接した距離感から捉えられた貴重な記録が多数収録されており、巻末には復帰年度72年に生まれた池宮城晃の長男・拓が90年代に撮影した歓楽街の写真も収められています。親子二代にわたる作品の数々が、いまだ根本的な解決がなしえないまま放置され続けてきた沖縄問題を象徴しているかのようです。