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本書は、1991年にクリエイターズより刊行された写真集『迷宮の花園 / Labyrinth』。日本の写真家・稲嶺啓一(別名義:東風終)が、その作品発表の場として機能したレーベル「クリエイターズ」。1980年代から90年代にかけて活動した稲嶺は、日本人青年の身体を主題に、ホモエロティックな視線から男性ヌードを撮影し、同時に自ら編集・発行を担うかたちで写真集を制作してきました。クリエイターズは一般的な出版社というよりも、作家自身の表現を成立させるための私的な出版装置に近く、作品と流通が一体化した構造を持っています。雑誌文化が中心であった当時の日本において、写真集という形式で男性身体を提示した点は特異であり、エロティシズムと造形性が交差する独自の美意識を通じて、日本における男性ヌード写真の一つの系譜を形づくった存在といえます。本作は、クレジットに稲嶺と若林靖宏の名の記載があり、美しい男性たちのイメージが多数収録されています。