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日本の写真家・小川康博(1968–)の作品集『Into the Silence(Second Edition)』。小川は世界各地を旅しながら土地の空気や人々の気配を静かな視線で捉えてきた写真家で、これまでに『Lost in Kyoto』や『Tokyo Silence』などの作品集を発表しています。本書は松尾芭蕉の紀行文学『おくのほそ道』に着想を得て制作されたシリーズで、作者が東北地方を列車で旅しながら約10年にわたり撮影した写真をまとめたものです。雪に覆われた線路や夜の街、車窓から見える風景、ふと現れる人物の姿などが断片的に重ねられ、旅の時間とともに移ろう静かな感情の層が浮かび上がります。風景の記録というよりも、旅の途中でふと訪れる沈黙や内省の時間を写し取ったようなイメージの連なりが特徴で、日本文学における旅の精神を現代の写真表現として再解釈した試みともいえるでしょう。2024年刊行・第2版ですが、こちも編集者は大田通貴。