Douleur Exquise(Japanese Edition, With OBI)

Sophie Calle

¥16,500(¥15,000 + tax)

Publisher/平凡社

   Published/2024
Format/ソフトカバー   Pages/295   Size/105*195*25
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フランスのアーティストSophie Calleによる『Douleur Exquise / 限局性激痛』は、恋愛の終焉という私的な出来事を起点に、「痛み」という感覚がどのように記憶化され、時間の中で位置を変えていくのかを、きわめて冷静な構造で示した作品です。カルは自らが経験した最も辛い出来事を、日付や状況を含めて反復的に語り続ける一方で、他者に「人生で最も辛かった経験」を問い、その答えを写真や言葉として並置します。ここで扱われる痛みは、共感を誘う物語ではなく、比較も慰めも拒む「事実」として提示されます。自分の痛みは他者の無数の痛みと並べられることで、消えることなく、しかし世界の中心でもなくなり、「限局した一点」として再配置されていきます。写真は感情を映すためではなく、時間と記憶を支えるための装置として用いられ、鑑賞者は読むこと、見ることを通じて、自身の経験との距離を意識させられます。そして、私的な感情を作品へと変換するカルの方法論を明確に示し、痛みを抱えたまま生きること、その輪郭を言葉にすることの意味を静かに問いかけています。尚、本作は1999年及び2019年に原美術館で行われた展示に、未邦訳分を新たに訳出した完全版。作家本人の希望により、布張りのカバーに箔押しのタイトル、赤金のインクで三方を塗り上げたユニークな造本で、近現代美術キュレーター・岡部あおみによる日本語版解説付き。
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<Condition> 本体:経年並み
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