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日本の写真家・川内倫子(1972-)の作品集『Murmuration』。日常の光や生命の気配をすくい取る繊細なまなざしで知られる川内は、マーティン・パーのキュレーションによるブライトン・フォト・ビエンナーレ2010「New Documents」のコミッションとして本作を制作しました。ブライトン港に集まるムクドリの大群が夕暮れの空に描く群舞“マーマレーション”に惹かれたことを起点に、鳥の群れと都市を行き交う人々の流れを重ね合わせながら、自然現象と日常の風景が響き合う瞬間を追います。見慣れた都市の時間の中に、循環や連なりといった普遍的な感覚を浮かび上がらせる構成は、ドキュメンタリーの再解釈を掲げた同展の文脈とも呼応しています。都市と自然、個と群れの境界が静かに溶け合う感覚を提示する一冊です。