Google Translate
日本の写真家・佐藤信太郎(1969-)の作品集『夜光』。早稲田大学理工学部卒業後、都市計画に関心を持ちつつ写真表現へと傾倒。都市の風景を単なる記録ではなく、時間や記憶、光と影といった詩的要素を通して描き出す作風で知られており、現代都市を独自の視点で切り取る写真家です。本書は、1997~1999年にかけて撮影された東京・大阪を中心とする都市の夜景を収めた代表作。無人の街角や建物、交差点に灯る街灯の光を、時にモノクロで、時にカラーで静かに写し取っています。光は本来の目的を離れ、都市に潜む記憶や余白を照らし出し、見る者の心に揺らぎをもたらします。賑わいとは対極にある静けさと、光そのものの存在感に迫る本作は、都市写真の可能性を拡張する詩的な視覚表現といえる一冊です。