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戦後の日本を代表する女性写真家のひとりである石内都の作品集『Moving Away(Signed)』。こちらは石内の中では異色作で、2015年から2018年までに、40年以上もの間、暮らし、仕事をし続けてきた神奈川の金沢八景の自宅兼アトリエ、及び当地で撮影した心象風景やセルフポートレートなどで構成された作品集。「写真は非日常の創作」として発表をしてきて、あえて自分自身は撮影してこなかった石内が、プライベート感に溢れた作品をあえて撮影することで、過去からの束縛から解放されて、新たな地へと向かっていくような意識も感じられます。暗室やアトリエの断片、日常の暮らしの断片、さらには石内自身の姿の断片も垣間見られ、知られざる石内の姿を目にすることができます。写真家サイン入り。