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日本の写真家・山沢栄子(1899-1995)の作品集/展覧会図録『山沢栄子展』。山沢は、日本最初期の女性写真家のひとりとして知られる一方、日本にモダニズム写真の感覚を持ち込んだ重要な存在として近年あらためて評価が高まっている写真家です。1926年に単身渡米し、アメリカでコンスエロ・カネガに学んだ後、大阪で女性向け写真館を開業。当時としては極めて先駆的な女性職業写真家として活動しながら、商業写真、ポートレート、舞台写真など幅広い分野を横断しました。戦後には、光やガラス、金属の反射を用いた抽象写真へと展開し、被写体を記録するだけではない、造形としての写真表現を探求していきます。本書は1994年に伊丹市立美術館で開催された回顧展にあわせ刊行されたもので、戦前のポートレートから晩年のアブストラクト作品、ペーパーコラージュまでを収録。日本写真史における女性作家史のみならず、戦前から戦後にかけてのモダニズム写真の流れを辿るうえでも重要な一冊となっています。