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現代ドイツを代表する写真家のひとりであるヴォルフガング・ティルマンスの写真集『Freischwimmer』。かつてインタビューの中で「自分はピクチャー・メーカー」であると語っていたティルマンス。「写真(家)」という枠にとらわれずに、写真は「ピクチャー・メーキングの手段のひとつ」にすぎず、抽象・具象様々な手法を用いて「新しい『絵』」を創作し続けてきたアーティストで、毎回模型を作り、空間・デザイン・レイアウトに一切の妥協を許さず、密度の濃いインスタレーションを行うこともティルマンスの魅力です。本書は、2004年に東京オペラシティアートギャラリーで行われた日本初のエキシビジョンを機に刊行されたカタログ作品集。80~90年代の初期時代から、よりアート表現に比重を置き始めたキャリア中期の一部が垣間見れる構成となっています。前半80ページが図版、後半約50ページがテキスト・インタビューが収録されています。英日併記。