Ryan McGinley

Ryan McGinley

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現代アメリカを代表する写真家ライアン・マッギンレーの作品集。写真集コレクターとしても有名なマッギンレーのお気に入りの一冊と言われる、Tina Barneyによる写真集『Theater of Manner』（ちなみにソフィア・コッポラも大好きな一冊に挙げています）。上流階級の家族や友人の親密な瞬間を捉えた名著ですが、マッギンレー初期の「愛」や「友情」に溢れた密なスタイルと相通じるところがあります。ラリー・クラークやナン・ゴールディンらの系譜を継ぐ「私写真家」とも評されたマッギンレーですが、彼らのスタイルと決定的に異なるのは、「闇」のない「明るさ」。ダークサイドな一面でも、明るく描写する点が今の時代ともマッチしているところも人気のひとつかもしれません。近年は、身近なスナップやポートレートの世界から離れ、現実と非現実の世界が融合したような大自然とヌードをモチーフにした作品も多く創作していますが、本書は、2004年にMoMAのPS1で行われたエキシビジョンを機に刊行された作品集で、2000年代に「サブカルチャーからユートピアへの移行期」に創作されたと言える一冊です。

＜Related Artists＞ Ryan Mcginley、Tina Barney
＜Condition＞ 本体：カバー少ヤケ・少シミ・少テープ跡