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日本の写真家・尾仲浩二の写真集『Slow Boat(First Edition)』。福岡県に生まれ、東京写真専門学校(現:東京ビジュアルアーツ)を卒業後、森山大道・北島敬三らによって設立された伝説の自主運営ギャラリー「CAMP」に参加した尾仲浩二。その後は一時閉鎖するも2016年に再開したギャラリー「街道」をはじめ国内外で展覧会を開催、写真集の出版も精力的に続ける写真家です。初期代表作『背高あわだち草』『Distance』を始め、ポエティックで叙情溢れるランドスケープで知られています。本書は、1984年から1999年にかけて全国で撮影されたモノクロ写真で構成された作品集。2017年には中国でも出版されています。2001年の展示の際に、過去のベタ焼きを見直した時に自身の写真を再発見するようなドキドキがあったと本書で記していますが、1999年にモノクロからカラーへと移行した尾仲が、過去のモノクロ作品と対峙し、「場所も時間も関係なく好きなカットを選んで編集した」写真集。ドイツや中国でも発売されるなど、世界的にも評価の高い1冊です。2003年刊行・初版。