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日本の女性写真家である清岡純子(1921-1991)の作品集『レズビアンラブ入門』。主に80年代以降に創作された少女作品の数々が、99年施行の児童ポルノに関する法律の対象となり、その作品の多くは現在目にすることはできません。しかし、62年にフリーとなって以降、清岡が一貫して追い求めてきたものが「女性」であり、当初は女性の同性愛に関する作品に精力的に取り組んでいました。こちらは71年に刊行された女性同士の愛に関する作品集。「女となにか?」そう問い続けることが清岡の一貫したテーマであり、美しさ、悲しさ、醜さ、そうしたあらゆるものを追い求めているうちに出会ったという性の世界。「性の解放」とマスコミは謳うものの、多くの女性が心に抱いていたという同性愛や性的欲望や衝動について、女性の目線から訴えているものは皆無。そんな中で、真の性の解放と、そんな女性たちの真の気持ちに応えたいと考え、刊行された一冊です。テキストメインですが、図版も大変充実しています。