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日本の写真家・加納典明の写真集『Fuck / 燃えるパーティー』。植田正治に師事し、ライトパブリシティで活躍した後に自身のスタジオを創設した写真家・杵島隆に弟子入りして、カメラマンになる決意をしたという加納典明。60年代初頭より約2年間コマーシャル写真を叩き込まれ、以降はフリーとなって、広告制作、TVCF、エディトリアル等を担います。70年代以降は、アイドルや役者のポートレートや過激なヌード等を発表する傍ら、テレビ、映画、音楽等写真家の枠を超えたフィールドでも活躍したアーティストです。本書は、1969年にニューヨークに渡り、知人であった草間弥生のパーティーやヒップスターたちのパーティーに参入して撮影したという図版で構成された一冊。セックスやドラッグに明け暮れ終わりのない狂宴を満喫する若者たちが描写されています。過激な作品ゆえ、日の目を見ずに姿を消した幻の作品集。伝説のエディターとして知られた寺崎央によるグラフィカルな構成も素晴らしい。