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男性のためのライフスタイル情報誌として創刊された『BRUTUS』の2016年3月1日号で、特集「森山大道と作る写真特集」。美術館などが刊行するかっちりめのカタログも森山の全貌を知る参考書としては素晴らしいものですが、カジュアルな雑誌が紹介する特集も面白いものです。本誌では、森山の世界に知らしめるきっかけになったロンドンのテート・モダンのサイモン・ベーカーや、マグナム・フォトのメンバーで、写真史家の権威でもあるマーティン・パーらが森山について語るインタビュー、また人気のコレクション・ブランド「Kolor」の阿部潤一が自宅に飾っているという森山のプリントについてのコメントも掲載されています。また、カール・ラガーフェルドの発案で、Steidlとのコラボで刊行されたファン待望の『Japanese Box』(森山・荒木・中平・Provokeの作品集のセット)の発刊経緯、さらには森山が影響を受けた細江英公・東松照明・ウィリアムクラインら、一方森山に影響を受けたという上田義彦や松江泰治、奥山由之らのコメントも紹介されており、読み応えのある一冊です。別冊タブロイド付属。