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本書は、70年代後半に東松照明らの指導によって行われていた寺子屋式「ワークショップ・写真学校」の「東松照明教室」出身者である山田利男が中心となって77年5月に創刊された季刊写真誌『View』の最終号。山田は、地元の栃木県足利市にて、自身の写真店を使用したミニギャラリー「フォト・ショップ・アストリア」を立ち上げて意欲的に活動していましたが、北関東という限られたマーケットを広げるべく「ギャラリー」から「季刊誌」を通じた作品発表に取り組みました。地元の美術家や写真仲間らと協力して、数々の作品発表を行い、時には東京のギャラリー仲間「Camp」や「Put」などのメンバーの作品紹介も行い、81年6月まで全15号発刊しました。70年代頃からの「オフマガジン化」の流れで、写真家自らが「メディア」を立ち上げて、自由に意思や作品を発表していく動向の最たるもので、テキストも図版も大変興味深い内容となっています。