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日本が世界に誇るアーティスト草間彌生の作品集『ニューヨーク 東京』。1929年長野県松本市生まれ、増殖する無限の網(インフィニティ・ネット)やドットのイメージ、さらにはソフト・スカルプチャーを用いたインスタレーションなどが有名な草間彌生。幼少時の両親の不仲や、みじめであったいう思春期・成長期、何度も死のうと中央線のホームから身を投じようと試みるも、多くの人々や精神科医に助けられ、その反動が芸術への活力となり、生きがいとなっていったそうです。その精神不安定で思考がままならない状況が、このような独創性に富んだ作品を生み出し、創作と精神のバランスは常にギリギリの中で戦っていました。50年代からニューヨークに渡り、パフォーマンスアートでも脚光を浴びた草間は、アメリカで成功したアーティストのパイオニアでもありました。本書は、50~60年代のニューヨーク、そして帰国後70年代〜90年代までの東京での活動をまとめた2冊セット。東京およびロサンゼルスで行われたエキシビジョンを機に刊行されたものです。