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アメリカの写真家で、画家・彫刻家としても活躍したアーティストであるウィリアム・クリステンベリー(1936-2016)の作品集『Southern Photographs』。故郷のアラバマ州での創作活動を通じて、アメリカ南部のカルチャーやアイデンティーを長らく描写・表現し続けてきたクリステンベリー。捉えるものは建物や風景、しかしそこには「時間」の経過や「場所」の記憶が丁寧に刻まれ、その土地やカルチャーの精神が強く宿っています。また、特別なカメラは用いず、基本はブローニーをメインにしていたようですが、そのカラー描写がエグルストンらとも重なり、「ニューカラー写真」の担い手としても評価の高いアーティストです。また、ワシントンD.C.のコーコラン芸術デザイン大学の教授も長らく務め、後進の指導にも尽力しています。本書は、80年代初頭に刊行されたカラー写真集。様相は、エグルストンやマイヤロウィッツらと通ずるところもありますが、視点はカメラマンではなくアーティスト。戦後アメリカの原風景、都会の経済成長の一方で変わらない南部郊外の姿が胸に染みる一冊です。