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日本の写真家・原芳市の写真集『ストリッパー図鑑』。1980年代よりストリッパーや芸人等のアウトサイダーな人々のポートレート等、日本的情緒と人間味に溢れた叙情的作品を数多く残してきた原芳市。90年代では活発にエキシビジョン等は行っておりませんでしたが、2000年以降は『現の闇』『光あるうちに』『常世の虫』等、従来からのスタイルを変貌して、夢と現実を往来する心情的な作品を精力的に発表しています。本書は、1982年に自費出版で刊行した代表作品『ストリッパー図鑑』。多くの娼婦写真を発表したアメリカの写真家E.J.バロックの影響を受けたという面影が所々に垣間みられ、舞台裏のストリッパーのポートレートを通して、被写体の素顔を見事に写し出しています。ストリッパーと写真家の優しくそして純粋なこころが奏でるポートレート作品の名作。