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本書は、写真エディターとしても名高いMark Holbornによる作品集『Beyond Japan』。1971年の11月にはじめて日本に降りたったという作者は、その日は三島由紀夫の一周忌であったそうですが、戦後そして被爆から劇的な変化を遂げた日本の光景、またそのような日本社会の変化が、写真や美術、またファッションなどの視覚的イメージにどのように反映されていったのかを探求します。濱谷浩の1945年8月15日に写した太陽の写真、そして被曝した広島で写された川田喜久治による「地図」の断片、三島由紀夫、横尾忠則、深瀬昌久、ウィリアム・クラインといった面々が表現した50〜60年代の日本、その後森山大道・寺山修司・内藤正敏らによる70年代、そして石岡瑛子、イッセイミヤケ(アーヴィング・ペンによるイメージ含む)、杉本博司といった現代美術にも通ずる新しい表現が生まれた80年代以降と、わかりやすくも従来見られなかった、異国人ならではの視点から、戦後日本のビジュアル・イメージの変遷がまとめられています。テキストは英語。