揺れる彼方

成合　明彦 / Akihiko Nariai

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日本の写真家・成合明彦の作品集『揺れる彼方』。1952年島根県生まれ、70年代に東松照明が企画・主宰した寺子屋式ワークショップ・写真学校の「森山大道教室」出身者。森山大道教室と言えば、その後日本を代表する写真家となる北島敬三や倉田精二らを送り出したクラスであり、彼らはそのエネルギーを「CAMP」という自主ギャラリーの場で発散させていきました。成合も、地元を拠点に継続的に個展や写真集を発表して、息長く活動を継続しており、大田通貴主宰の蒼穹舎からは『空を見上げた日』（2006年）、『松江風景』（2008年）、『遙かなる河』（2015 年）を刊行している他、自費出版でも『松江発 No1 - No4』（計4冊）を出版しています。こちらは、97年刊行のファーストブック。日常の断片を切り取ったモノクロで構成されていますが、モノを視るそして切り取る確かなセンスに魅了される一冊です。

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＜Condition＞ 本体：経年並み