Google Translate
イギリスの写真家スティーブン・ギルの作品集『Not in Service』。写真家であった父の影響もあり、少年時代から暗室でプリントも教わり、身の回りの自然や昆虫などを興味の対象にしていたというギル。中高時代にはすでにブリストルの写真会社で働きはじめ、20代半ばにはすでにマグナム・フォトの正会員にまで上り詰めた生粋のフォトグラファー。しかし、より自由な写真表現を求めて早々にマグナムから脱会して、コマーシャルな世界に立ち入らず、自身の創作活動に没頭していきます。コンセプト、使用カメラ、撮影スタイル、被写体の選定、プリント方法など、様々な角度から新しい要素を取り入れ、オリジナリティーと新たな創作表現の追求を続ける写真家です。こちらは、オランダ・アムステルダムにある写真美術館「Foam」にて行われたエキシビジョンを機に刊行された作品集。タブロイドの簡易な体裁ながら、これまでのギルのキャリアをコンパクトにまとめた内容となっています。