For a New World to Come Experiments in Japanese Art and Photography, 1968-1979

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本書は、2015年にヒューストン美術館で行われ、その後ニューヨークへと巡回したエキシビジョン『For a New World to Come』展を機に刊行されたカタログ作品集。中平卓馬の『For a Language to Come』を文字ったタイトルを邦訳すると「来たるべき新しい世界のために」。そしてサブタイトルは「日本の美術と写真における実験1968 - 1979」とあります。東松照明やプロヴォーク（森山大道・中平卓馬・高梨豊ら）に代表される60年代後半の写真の「映像描写」は、多々紹介されているところですが、同時に本展では同時代の「前衛美術」、特に写真を用いた美術家の作品も紹介することで、この時代の背景や世界観をトータルに紹介している点が見逃せません。幻と化した『五人組写真集』なども収録されており、写真史家・金子隆一も自著『日本は写真集の国である』の中で、「展示以上に充実した資料性の高い一冊」と本書を評しています。テキストは英語。

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＜Condition＞ カバー・本体：経年並み