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日本を代表する写真家のひとりである森山大道の作品集『Nへの手紙 / Letter to N』。2019年のハッセルブラッド写真国際賞の授与も受け、80歳を過ぎた現在でも、近年の新作も含め精力的に活動を続ける森山大道。こちらは、2021年8月現在の最新作で、月曜社からの一冊。「N」とは盟友中平卓馬を指しています。近年は、池袋を拠点に活動していた森山ですが、一時体調を崩して逗子の自宅に戻り、休息も兼ねて逗子・葉山・鎌倉あたりをデジカメでカメラ散歩していたそうです。このエリアは、森山と中平が60年代に出会った当時、森山が中平にカメラの使い方を教えたりして、共に貴重な時間を過ごした場所。今回の散歩を通じて、中平との若き日の思い出、そして今中平は天国で何を見つめ思っているのか。。そんな思いがオーバーラップした森山は、かつて文芸誌で連載していた小エッセイ「中平卓馬への手紙」と、今回撮影した図版を一緒にして、一冊の本にまとめました。