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アメリカのニュー・カラー写真の代表格ジョエル・マイロウィッツの写真集。アート・ディレクターとして携わったロバート・フランクとの仕事に衝撃を受け、写真家を志したマイロウィッツ。以降ストリートやランドスケープのカラー撮影に挑み、70年代以降カラー写真家として確固たる地位を築き、これまでに「Cape Light」「Wild Flowers」を始め名作を発表しています。本書は、2015年にイタリアで行われたエキシビジョンを機に刊行された写真集。イタリアを代表する画家ジョルジョ・モランディのボローニャのアトリエを訪れ、モランディが所有していた花瓶、水差し、缶、その他オブジェを撮影したスティル・ライフ。これまでにもルイジ・ギッリを始め、モランディのアトリエをカメラに収めた写真家は存在しましたが、モランディの足跡やアトリエの空気感を描写した図版が大半でした。マイロウィッツは、モランディが日々見つめ描いていたオブジェを、写真家として同じようにじっくりと見つめ、外面・内面から醸し出される美しさをポートレートのように丁寧に撮影しています。