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日本の写真家であるアーネスト・サトウ(1927-1990)の作品集。日本人の父とアメリカ人の母のもとに生まれ、早稲田大学を卒業。戦後は、渡米してオクラホマ州立大学及びコロンビア大学にて音楽史・美術史を専攻。卒業後は、銀行員としてニューヨークで働いていましたが、お金を貯めてライカとフィルムを買ってメキシコに撮影の旅へ。翌年にはサラリーマンを辞して、フォト・ジャーナリストとして活動を始めています。60年代には帰国して、LIFE誌の特派員として働き、その後は京都市立芸術大学で教鞭を執るようになり、教授となって後進の指導にあたりました。ちなみに、サトウの妻は、京都の老舗高級旅館で、かつては東の蓬莱(熱海)、西の俵屋とも言われた俵屋旅館の第11代主人・佐藤年です。本書は、日本を代表する写真家である上田義彦がディレクターを務めた916ギャラリーで行われたエキシビジョン「Light and Shadow」を機に刊行された作品集で、本書の編集も上田が行なっています。ニューヨーク時代の作品が中心ですが、後半では吉永小百合や田中角栄ら著名人のポートレートも掲載されています。