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日本の写真家である内海正(1915-1975)の作品集。安井仲治らを中心とした丹平写真倶楽部のメンバー8名によって、1952年に創設された「シュピーゲル写真家協会」のメンバーであった内海正。1915年生まれで、大阪大学医学部卒業の本業は医師。阪大の外科教室から市民病院の外科医長、さらには日本郵船の嘱託船医などを務めていたそうです。シュピーゲルのメンバーと言えば、やはりモノクロの心象風景が代名詞とも言え、岩宮武二から杉野安、さらには有野永霧などにも承継されていったスタイルです。本書は、無綴じのモノクロ26図版が収録され、別途4枚のテキスト、合計30枚が収録されており、『シュピーゲル写真集 -創立二十周年記念-』(1973)にも収録された映像風の描写も含まれ、70年代らしい雰囲気の作品が連なります。棚橋紫水の惜別テキストの他、親族によるコメントも収録。急逝後に親族によって刊行された一冊です。