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本書は、2011年1月に行われた「第11回ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎 石内都写真展」を機に刊行されたカタログ作品集。記憶に記録し、現代・未来に語りかける石内中期以降の「接写シリーズ」の代表作「Mother's」と「ひろしま」を同時展示した本展。パーソナルな会話から始まった「Mother's」からパブリックな「ひろしま」へと続いていく写真家の旅。石内はこう述べています。「写真は過去を撮ることが出来ない。写真は眼の前にある世界との距離しか写らない。距離とは肉体的な距離と観念的な距離が交差する写真の基本のようなものだ。その距離をどのように測るかが写真家の在り方といえる。その中に個的な美意識が漂い写真の愉悦へと誘う。Mother'sとひろしまはその道筋が同じレベルを保ちながら成立した写真である」。写真家サイン入り。