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日本の写真家・瀬戸正人による作品集『深瀬昌久伝』。アシスタントとして18年、そして深瀬が不慮の事故によって、写真家としての作家活動に終止符が打たれてからも、20年近くプリンターとして幾百枚のプリントを行ったという瀬戸が、1年以上の歳月をかけて書き下ろした深瀬昌久伝。おそらくは肉親以上に、深瀬と長い時間を過ごした写真家が、知られざる写真家の事実と素顔を、回想しながら丁寧にまとめています。今でこそ世界中で注目を集める深瀬ですが、瀬戸と過ごした70年代後半から80年代当時は、これといった仕事もなく過ごしていながらも、時折見せる鋭い視点や感性に圧倒されていたと言います。「本当にすごい写真家は、中平でもなく深瀬さんだ」(森山大道, 本書より抜粋)。瀬戸と深瀬との縁を作ってくれた森山の言葉、そして荒木を始め当時から同業より一目置かれる存在であった深瀬昌久の知られざる一面に読み入る一冊です。