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日本の写真家・滝口浩史の写真集『窓 Sou』。1977年生まれ。2001年に東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業するも、2018年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻へと進学、大学の制作も含め精力的に作品や私家版の写真集を発表している滝口浩史。2004年には「写真新世紀」で荒木経惟選・優秀賞と準グランプリを受賞していますが、写真だけでなくアニメーションや絵画でも受賞歴がある多彩な写真家で、写真集のデザインも自分で行っています。現在はライフワークとして『猫のつめとぎ』を定期的に発表していますが、本書は、2014年にアメリカのギャラリーより刊行された作品集で、家族の「生と死」を綴ったファミリーアルバム。義母・義父の死、そして妻との出会いと我が子の出産、さらには愛猫の死。。「死」は終わりではなく、思い出を残し、新たな出会いの始まりを生む。古い家族写真や義母の押し花などを随所に織り交ぜながら、重苦しくなりがちな生死を綴る写真を「未来」へのメッセージのごとく描写する写真家のクリエティビティも素晴らしい一冊。題字は荒木経惟。300部限定。