ワシントンハイツの子供たち / The Children Living in Washington Heights 1959 - 1962

山村　雅昭 / Gasho Yamamura

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日本の写真家・山村雅昭（1939-1987）の写真集『ワシントンハイツの子供たち / The Children Living in Washington Heights 1959 - 1962』。第1回伊奈信男賞の受賞作家（ちなみに第2回深瀬昌久『鴉』）であり、70年代より創作され、本受賞にも至った「植物」の作品が有名なアーティスト。内藤正敏や倉田精二らと同様に、暗闇でストロボを使って撮影スタイルですが、彼らが「街」や「人」を対象にしたのに対して、山村は「植物」を対象にストロボ撮影していました。その異様な雰囲気が、美しく時に奇妙であり、写真ゆえの独創的な世界が魅力です。本書は、山村が日大芸術学部時代に発表した「ワシントンハイツ」を舞台に、子どもたちをモチーフにして撮影された図版で構成された一冊。終戦後から60年代初頭まで存在した、現代々木公園エリアの「日本の中のアメリカ」。米軍兵士のために一時的に存在した特異なエリアに住む子どもたちを、時に金網越しで撮影されたユニークなポートレートの数々。石元泰博の処女作『ある日ある所』で発表した「こども」の作品とも通じるところがあります。1000部限定。

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＜Condition＞ ケース・本体：経年並み